2009年05月16日

着物とは何か。

着物を一枚も持っていないという人や正座ができない、したことがないという人は珍しくなくなった。畳の部屋が存在しないという家も多い。一生に一度も着物を着る機会がない人もあるだろう。
そんな、ほとんど着物を着ない現代の生活の中でさえ、和服姿の人を見ればなぜだか素敵だなと思ったりノスタルジーをかき立てられたりする。

それほど、日本人にとって着物は思い入れの強い衣服なのだと思う。

私の着物にもその時々のいろいろな思い出が詰まっている。

私は幼い頃から着物が好きだった。はっきりと覚えているわけではないので母の話によるとだが、三歳でつくった振袖をことある毎に着せてくれとせがんでいたらしい。
明治生まれの祖父がいつも紬や丹前を着ていたのが格好良くて、早くあんな風に着物が着られるようになりたいと思っていた。

高校生になって日本舞踊を習い始めるとますます着物に傾倒していく。
大学生になると専攻したのが舞踊ということもあって、モダンダンスやジャスダンス、タップダンス、モダンバレエと洋舞漬けの毎日を送る。そして、研究室は民俗芸能。民間に伝わる芸能を研究対象に選んだ。日本的なものから一度距離を置いたことで、日本を再認識する。やはり最後には着物に戻ってくるのだ。

「きもの」には様々な側面がある。

着物は民族衣装であり、儀礼服であり、ファッションでもある。伝統芸能においては欠かせない装束であり、すばらしい工芸品である。またアパレル産業からみれば規模はあまりにも小さいとはいえ、一部は大量生産される工業製品でもある。

では、私にとっての「きもの」とは何か。

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ラベル:着物 きもの
posted by しおみ at 22:00| 東京 ☀| Comment(0) | PROFILE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月30日

きものの原風景

私にとって着物は普通に「着るもの」でした。
祖父が明治39年生まれの、まだ和服が日常着の人でしたから。

うちにいるときは夏なら浴衣、合いは長着、冬は丹前。
出かけるときは背広姿でした。
スーツでなく、あくまでも背広。

両親が共働きだったので、その祖父に面倒をみてもらっていた幼い頃。
テレビと言えば、大相撲か水戸黄門。
ほかのものは見た記憶がありません。

そして、その祖父と暮らしていたのが江戸時代末期に建てられた農家。
茅葺屋根の母屋と瓦葺の長屋門。裏には白壁の蔵。
二階もある比較的大きな家でした。
そのときは普通に暮らしていたのですが、あとになって同年代の友人と比べてかなり時代錯誤な暮らしだったと気づきました。笑

毎晩、竈の切ってある台所(うちでは水屋と言ってましたが)の小上がりで祖父の晩酌の相手をしていました。
小学校に上がる前だと思います。
相手といってももちろんお酒は飲めませんから、祖父の向かいにちょこんと座って燗酒をお酌するんです。
板の間に座卓。
座布団はあったかな? 記憶が定かではありません。

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posted by しおみ at 01:42| 東京 ☁| Comment(2) | PROFILE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月29日

なぜ「きもの」なの?

学生時代からしょっちゅう着物を着ていました。
大学にも着物で行ったり。

20代、30代のときに人に会う度毎に言われたのは「えらいわねえ。自分で着たの?」でした。
いえ、今でも言われますし、もしかしたら一生言われるのかもしれませんが(笑)。

そして最近訊かれるようになったのが「なぜ、着物なの?」

いろいろに受け取れますね。

「なぜ着物を着ているの?」
「なぜ着物の仕事をしているの?」
「なぜ着物が好きになったの?」
「着物の何が良いの?」

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ラベル:きもの 着物
posted by しおみ at 20:33| 東京 ☁| Comment(0) | PROFILE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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